貴重な日々



令和二年 三月十一日 水曜日

 こんばんは、葛城です。

 本日は、業務に追われて黙祷を捧げる事が叶いませんでした。。。
黙祷する為に手を止める様な精神を持ち合わせた会社では無いので、一人で黙祷しようと思っていたのですけれど。

 時間近くに、恋人から電話がありました。
 黙祷を捧げる為に、15分前から集合令が出ていたそうで、移動中に電話をくれました。

 その時に、一人で黙祷しようと思っていたのを思い出したのですが、待機してはおられず、気付けば回っていました。

 当時の事は良く覚えています。
まだ配偶者がいて、私は勤務先にいました。
 突然凄く揺れたんですよね。大地が揺れているのをしっかりと感じました。

 当時の女性上司と両手を繋いで、しゃがんだのを覚えています。

 我が子は保育園で、大丈夫だと思っていました。
親とは電話が繋がらなくて。
親族とは繋がりました、会話が出来たんです。
 最後まで思い出さなかったのは、配偶者。
我ながら引く程に忘却していました。
本当に思い出さなかったし、連絡も取らなかった。
 帰宅して、同居の義親に言われるまで、忘れてました。

 言われなきゃ思い出さなかったですね、きっと。
 本当に、どーでも良かったんですよね。きっと。

 休憩中にお喋りしている同僚が面白いのですが、それはさて置き。
 話の流れで、私の良いところってありますか?って聞いたんですよ。
そうしたら、ない。って。太ってるし。て言うんですね。

 酷くないですか??とか言いながら午前中の休憩が終わり、業務に戻りました。
















 お昼休みがあけて、戻ってきた同僚と話したところ、葛城さんの良いところが、ありました!と言われました。
 考えてくれたんだなぁと。少し嬉しくなりながら、どんなところですか?って聞いたんですよ。

 そうしましたら、興味もない事、うちの話を聞いてくれる。と言われたんですね。
 良いも悪いも言わず、ただただうちの話を聞いてくれる。
 素晴らしいですよ、それがいいところです!と、褒められました(?)

 私は、その同僚の話を聞くのが好きなんですよ。
 全く違う世界に住んでいる人なので、話を聞いているだけで異世界を感じることが出来るんです。

 全く知らない世界。例えるなら本を読んでいる様な。知らない分野の情報を仕入れる様な。
 休憩中、同僚の話を聞くのが葛城にとっての娯楽なのです。

 ただただ話を聞くことに喜んでもらえて、尚且つ葛城は楽しめているので、良い間柄ですね。

 午前中の休憩から昼の間も、一応、私の良いところを探してくれたことに、感謝します。

 本当に、興味深い人です。

 本日は以上です。日付も変わる前に寝れます。
 当たり前では無い。
貴重な明日を、きちんと過ごせます様に。
 それでは、おやすみなさいませ。

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